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RKニュース No 6 1991年 11月号

モスクワ、フィヨドロフ研究所を尋ねて


 私達が、モスクワのシェレメチェボ空港に降り立ったのは、あの8月のクーデターが起きる直前の8月4日のことだった。街はその1週間後のクーデター騒ぎをすでに予期しているかのよちうな喧騒状態で、物の値段一つとってみても、外国製とおぼしきブランド物のTシャツには100ルーブル近くもの値段が付けられているという風だった。並均月収が300から400ルーブルであるというのに。

 そんなざわついた街の様子とはまるで別世界のように、フョードロフ博士の研究所は存在していた。空港から事で約20分。モスクワ北西部に位置する研究所の敷地内には、世界中からやってきた患者の人たちが宿泊するペンション、外来専用病棟、そして検査や手術を行なう棟の3つの大きなビルが立ち並んでいた。この敷地の広大さを表現するためには、この中を巡回バスが走っていると説明するのがよいだろう。日本のちょっとした大学のキャンパス並みの広さなのである。

 今回同行することになった患者のHさんは、円錐角膜白濁のため、角膜移植手術を受けることになった30代の女性である。入院1カ月にも及ぶため、お子さんの夏休みの間を希望されたわけである。長年コンタクトレンズを装用なさっていたとのことだが、それも理由は、眼鏡だと視力を調節できないと医者から言われたためだとか。しかしこの時点で、レンズが眼から落ちてしまう、もはやレンズでも矯正できないという事態であった。目がまるで水晶のようにキラキラ輝いているのが、初対面の時の印象である。

 私達の宿泊するペンションは8階建てで、1階が会計、2階から5階と7階がペンション、6階が診察室、8階がレストランとなっている。部屋にはそれぞれ、トイレ、シャワーが付き、冷蔵庫やテレビも備え付けられている。各階のロビーには大型のテレビがおかれ、海外から団体で治療に来ている人たちがよく寛いでいた。ソ連のホテルの特徴であるが階ごとに鍵番の女性がいて、この人から鍵をもらったり、お茶をもらったり、わからないこともこの人に開けば、親身になって、教えてくれる。初日に私達を迎えてくれたときには、Hさんを一目見るなり、「この人は眼がクリスタルになっているけど、大丈夫よ、移植すればきっと見えるようになるんだから。前に来た人も全然見えなかったのが、見えるようになったんだから」と、陽気に語リかけてくれた。私たちはよく、診察の終わった午後のひとときなどを、給場室の前に陣取って、アラブのおじさんたちと一緒に身振リ手振りのおしゃべりをしたり、ゲーム観戦をしたリして過ごした。

 さて治療の方はといえば、私達の担当医タチヤーナ先生の指示にしたがって、検査をし、感染症の治療をして、手術に備えると言うことだった。6階の診療所は、外国人専用なのだが、それでも毎日午前中は検査で終わってしまうほどの混み具合だった。2日ほどですべての検査は終わり、私たちは感染症の治療に通い、時を待つことになった。この階にはサービスビューローがあり、劇場や、サーカスの手配をしてくれるので、ここで切符を手に入れてコンサー卜に行くこともできる。ただ残念なことに、夏はシーズンではないので、私たちはチャンスにはあまり恵まれなかった。

 私の滞在日程は、5日間だったので、検査も終え、手術を待つだけとなったHさんを一人残し、東京に帰らなければならなかった。クーデター騒ぎも終わり、無事に手術を終えたHさんは、鍵番のおばさんの予言通り、見事に目が見えるようになって、9月東京に帰ってきた。不安な思いに駆られているとき、病院のタチヤーナ先生を始め、鍾番のおばさん、サービスビューローのマネージャーたちなどみんなが、大丈夫よ、といって励ましてくれる、そういう研究所だった。モスクワの街を訪れるたびに、親切の裏には何かがあると思うようになった私にとって、ここの人々の様子はまさに別世界のようであつた。


モスクワ顕微研究所

 モスクワ顕微研究所フョードロフ博士が所長をしているモスクワ顕微手術研究所は、ソ連邦の12都市に分院があり、さらにバスの手術室はもとより、エアバスによる空飛ぶ手術室、船までえています。モスクワの研究所の敷地面積は20ヘクタールで眼科病院 (320床)、工場棟、ホテル、農場、牧場があリます。
 ソ連で最もベレストロイカが成功している例といえます。食糧不足といわれるソ連ですが、独自の農場、牧場があるので、入院患者や従業員の食事は自給自足で賄うことができます。給料は基本給と歩合給があり、公平に分配され、所長の給料は掃除のおばさんの五倍以上にならないようになっているそうです。仕事の能率アップを常に考えて、働けば働くほど収入になるようにしているそうです。フョードロフ博士の功績は高く評価され、エリツィン大統領からはロシア共和国の首相に、と要請があったそうですが、固辞したとのことです。



RK手術 私の体験

 「火事だ−」の叫び声。それとほとんど同時に、サイレンの音と共に現われる消防車。そこからさっそうと降り立ち、きぴきびと働く消防士の姿に、私たちは安心させられるものです。今回はこの消防士さんの立場から、RK体験談をお願いしました。

  消防官になる時は裸眼視力が、0.3以上という基準があるのですが、目を細めて見て、辛うじて合格しました。いざ入ってみると、いつも訓練や、消火活動があるわけではなく、建物の防火設備のチェックとか、図面を見たり、コンピュータを見たりで、結構細かく目を使うことが多いので、視力がどんどん悪くなっていきました。

  毎日、視力のことでは悩んでいました。ふだんはメガネやコンタクトレンズでもよいのですが、緊急出動の時、特に夜中は困りました。コンタクトを着ける時間がありません。メガネはくもったり、はずれてしまうことがあるので、なにも着けないで出動することが多かったのです。
 
    火災現場は、煙や蒸気で視界が悪く、視力のよい人でも危険な状態なのに、目が見えないで出動して、今まで何ともなかったのは運がよかったとしか言いようがあリません。高熱のために、防火服の中に水を入れて、ちょうどシャワーを浴びるように、自分の体を冷やしながら消火活動を行なったりします。メガネはかけていられません。ついこの間も仲間の1人が私の1メートル先で床板を踏み抜いてけがをしてしまいました。何が起こるかわからない仕事なのです。

  私が、RK手術を受けて、少しでも視力がよくなればと思ったのは、自分の命を守るためです。

 平成2年度の「消防白書」によると、救急活動を除く緊急出動は1日あたり、1963回、つまり44秒に1回の割合で出動していることになり、消防職員の公務による死傷者数は、死者8名、負傷者1852名にも及んでいます。119番に電話すれば、来るのが当然と思っていた消防車でしたが、その任に当たる人には危険性の高い職業であり、私達の安全は多くの犠牲によって支えられていることを、改めて知りました。RK手術が、こうした人々の安全に少しでも役立てばと、心から一願います。



最新コンタクト情報

 今年の10月から、使い捨てコンタクトレンズの発売が許可され、テレビのコマーシャルでも見かけるようになりました。
 今まで、保存や消毒面で問題が多かったソフトレンズでしたが、1週間毎に新しいものを使用するので、常に清潔な状態が保て、手間もかからない画期的なもののように思われますが・・・・

 メーカー希望価格は1枚700円(米国では両眼5ドル)ですが、年間契約制で8万円、3カ月に1度、13週分のレンズの補充と検診を行ない、古いレンズを再度使わないように、レンズの回収をするそうです。眼科医師によると、24時間装用するために、目に負担がかかり、誰もが大丈夫というわけではなく、1週間テス卜してから、使用を決定するそうです。

 気軽で便利なイメージでしたが、コンタクトの事故を未然に防ぐために、管理の徹底が必要となり、結果、目に負担のかかる24時間連続装用が原則というのが気にかかります。価格的に普通のソフトレンズの2倍で、スポーツや外出するときだけ使用したい人にとっては、とても高価なものになってしまいそうで、気軽につかえる日は遠いようです。



友の会からのお知らせ

 RK友の会が発足して、満5年になりました。会員数も増加して、以前に比べるとRKもかなり一般的に知られるようになってきました。友の会主催の講演会等、何回か行ないましたが、フヨードロフ博士の来日に合わせたものがほとんどのため、いつもソ連政府のビザがおリなかったリ、スケジュールが変わったりという理由から、間近に決定したものばかりとなってしまいました。そのため時間的制約を受け、全会員の皆さんにお知らせできず、東京近郊の方にのみお知らせする結果となりました。今回のアンケート調査によって、希望者の皆様にはお知らせするようにしたいと思います。   また諸般の事情により、3年以上経過した会員の方には、友の会報は希望者の方のみ有料(送料とも200円くらい)にて郵送させていただくことになりました。アンケー卜はお手数ですが、必ずご返送ください。そして今後ともRKに対する、正しい理解が、皆様の手によってよリ多くの人々に伝えられることを祈っています。

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